↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時開議
◯議長(
村松忠治君) ただいまから会議を開きます。
本日の
会議録署名議員は、滝佳子さん及び
石上顕太郎君を指名します。
─────────────────
日程第1 第24号議案 平成9年度静岡市
一般会計予算 外71件
2 ◯議長(
村松忠治君) 直ちに日程に入ります。
日程第1、第24
号議案平成9年度静岡市
一般会計予算から日程第72、第95号議案町の新設についてまで72件を一括議題とします。
当局の説明を求めます。
〔
市長小嶋善吉君登壇〕
3 ◯市長(小嶋善吉君) 平成9年度の当初予算を初め、これに関連する議案の御審議をお願いするに当たり、私の市政運営に対する所信と議案の概要を御説明申し上げ、議員各位を初め広く市民の皆様の御理解と御賛同を賜りたいと存じます。
本市は昨年の4月1日、全国の11市とともに中核市に移行しはや1年が経過をしようとしております。
福祉保健分野を中心に 700件以上に及ぶ移譲事務に精力的に取り組んでまいりました。この間、
身体障害者手帳の交付や母子・
寡婦福祉資金の貸付業務並びに
都市計画道路、公園等の予定区域内における建築許可など、窓口業務にあっては確実にスピードアップが図られ、
市民サービスの向上にかなりの成果が得られたものと理解をしております。
さらに、保育所や
特別養護老人ホーム等に対して実情に即した指導を行うことで、入所者や利用者の処遇を向上させるとともに、昨年夏に発生をした
病原性大腸菌O-157に起因をする
食中毒予防対策に当たりましては直接国から情報等を入手できたことから、市民や関係機関に対し迅速かつ適切な対応ができました。
私は、多くの事務権限が移譲されたことにより、職員の自覚はもとより、士気の高まりを痛切に感じております。今後は都市としてのステイタスの向上に努めてまいるとともに、多くの市民の皆様が中核市への移行を実感できるように職員ともどもなお一層の努力をしてまいる所存であります。
また、活力あふれ住みやすい個性的な
まちづくりのためには、地方のことは地方でという気構えとともに、都市の自主性、自立性を強化し、その受け皿としての能力を高めることが不可欠であります。地方分権を推進し、自治権をより強固にすることにより、地域の実情に応じたきめ細かな政策課題に責任を持って取り組むことができます。そのためには、地方の活性化につながる権限と財源の移譲がぜひとも必要であり、今後とも中核市が相互に連携を強化をし、国に対して強力に働きかけてまいりたいと思います。
さて、21世紀を目前にした今、県都静岡として県中部 100万都市を視野に入れた積極的な
まちづくりを展開する必要があります。まず、長年の悲願であった
静清バイパスがいよいよ開通をいたしますので、市街地の
交通混雑が緩和されるばかりではなく、近隣市町との緊密さがますます増大するものと大きな期待を寄せているところであります。
さらに、本市周辺を取り巻く大
規模プロジェクト事業として、第2
東名自動車道を初め、静岡空港、
中部横断自動車道、清水港の整備等が具体化に向けて動き出しております。これらの大
規模事業を本市のみならず、
広域都市圏の発展にいかに結びつけるかが21世紀に飛躍する本市のかぎになるものと理解をしております。このため、
静清一体化をより積極的に推進し、
周辺市町とのさらなる連携に一層の努力をしてまいりたいと思います。
一方、急速な人口の高齢化と出生率の低下は本市も避けて通れない大きな課題であると認識しておりますが、少子・
高齢化対策には
保健福祉の一体化による対応が不可欠であります。このため、本年度は
南部保健福祉センターを設置し、ハード、
ソフト両面のさまざまな施策を展開し、
市民福祉の一層の向上を図ってまいります。
特に、
男女共同参画社会にあって、女性の
社会参加を支援をするため、
放課後児童対策としての
児童クラブ室の設置や、保育所を中心とした
ネットワーク化による
子育てノウハウの提供など、
少子化対策にも積極的に対応いたします。
また、来月、駅南口に県内初の
シースルーで2
方向出入り口のエレベーターを備えた
横断歩道橋が完成をするほか、公園内の出入り口や園路の
段差解消など、市民に優しい
まちづくりに向けて取り組んでまいります。
阪神・
淡路大震災から早くも2年を経過をいたしましたが、
地震対策は私の最重要施策の1つであると考え、本年度は
一般会計予算の 1.4%に当たる23億円を計上いたしました。市民の生命、財産を守ることは行政の果たすべき責務ではありますが、
地震対策には万全というものはありません。可能な限りの対応策を講ずることが私に課せられた使命と考えており、その1つとして公共施設の
耐震補強実施計画に基づき、今年度から順次
補強工事に着手をいたします。しかし、行政の対応にはおのずから限界がありますので、市民の皆様にはぜひみずからの生命、財産はみずから守るという意識を再認識していただくとともに、
自主防災組織の一層の活性化に向け積極的に支援をしてまいります。
次に、
行財政改革についてでありますが、国におきましては非常に厳しい財政状況にかんがみ、平成9年度を
財政構造改革元年と位置づけ、歳出全般について徹底した洗い直しに取り組むとともに、
公債依存体質からの脱却を図るなど、積極的に財政構造の改革に取り組む姿勢を示しております。
本市におきましても、県都
静岡まちづくり21
推進大綱に基づき、新たな時代に対応した
行財政運営の仕組みを目指し鋭意取り組んでいるところであります。市税収入が現下の景況を反映して伸び悩む厳しい
財政環境の中で、国と同一の基調により歳出を極力抑制するとともに、
事務事業の全般にわたる見直しの推進、
市債依存度の引き下げなど財政体質の改善に取り組んできたところであります。
平成9年度の予算編成に当たり、多様化をしている
市民ニーズや
社会経済情勢の変化に即応した新しい施策をいかに盛り込むかに苦心したところでありますが、
基本理念として最少の経費で最大の効果を上げ、
市民生活の一層の向上を図ることを念頭に、第7次静岡市
総合計画を指針とし、21世紀に向けた
中期的展望に立った施策の推進、中核市としての風格ある
まちづくり、県都
静岡まちづくり21
推進大綱に基づく
行財政改革の推進を
基本姿勢として臨んだところであります。
各種施策の決定に当たっては、投資効果、
緊急度等を十分勘案し、優先順位の厳しい選択を行い、限られた財源を重点的、効率的に配分をいたしました。そうした中で私は、保健、福祉の連携強化と少子・高齢化への対応、都市基盤の整備及び
地震対策を最重点施策として取り組んでまいります。
このような考え方のもとで編成をいたしました当初予算のイメージとしては、ハード、ソフトのバランスのとれた
健全堅実型予算であると考えております。
次に、平成9年度の予算案について御説明をいたします。
一般会計が 1,627億円、
特別会計 999億 530万円、
企業会計 588億 4,100万円、合計 3,214億 4,630万円となり、これを前年度の当初予算と比較をいたしますと
一般会計では 1.7%の増、全会計では 3.8%の増となります。
それでは、第7次
総合計画が目指す5つの都市像に従い、予算案の概要につきまして御説明をいたします。
第1に、「活発な
都市活動を支える機能的な都市をめざして」であります。
まず、2010年を目標年次といたします新
総合計画の策定に平成8年度から着手をしておりますが、9年度はその中心となる
基本構想を本年9月までに策定をするとともに、
基本計画を作成してまいります。
次に、
交通体系を中心とした
幹線道路の整備であります。
長年の懸案でありました
静清バイパスがいよいよこの3月に開通をいたしますが、引き続き全線4車線化に向けて
周辺市町及び
関係住民の理解と協力を得ながら促進をしてまいります。さらに
岡部バイパスにつきましても早期に供用できるよう、国等に積極的に働きかけてまいります。また、
宇津ノ谷地区に道の駅を開設をするため、国と協力して
物産販売所、情報館、トイレ、駐車場を建設するほか、第2
東名自動車道に併設をする
仮称藁科川橋は上部工の建設を行ってまいります。
このほか、
有度山中腹幹線道路につきましては
動植物環境影響調査を実施するとともに、
交通渋滞が慢性化をしている
仮称安西羽鳥線につきましては、周辺の
土地利用など
整備基本計画を作成をし、国、県等に積極的に働きかけてまいります。
次に、本市の
都市計画の基幹をなす
街路事業につきましては、
宝台院下島線が
中野小鹿線まで3月に完成をいたします。そのほか、
宮前岳美線及び
麻機街道線の一部もバイパスの開通に合わせ3月に完成をいたしますが、引き続き重点路線として整備をしてまいります。
通称石田街道の
静岡下島線につきましても、南幹線から東名高速道路までの間を順次整備をするほか、
国吉田瀬名線も国道1号線まで積極的に
拡幅整備に努めてまいります。また、
長田地区と駅南地区を結ぶ
東西交通の主軸となる
丸子池田線につきましては、
丸子新田地区を新たに
整備促進をするほか、鎌田地区の
早期整備に向けて調査を行ってまいります。
次に、市街地の整備についてであります。
まず、21世紀に向けた東静岡新
都市拠点整備事業におきましては、平成10年度開催をいたしますシアターオリンピックスに合わせ、人工地盤及び新駅の建設に全力で取り組むとともに、ふるさとの
顔づくりモデル土地区画整理事業により南北の駅前広場及び
駅前通り線の整備に着手をしてまいります。また、
多目的アリーナゾーンの暫定利用のため、
イベント広場として整備をしてまいります。このほか、静岡駅北口広場には国と共同で 400台収容の
地下駐車場建設の
実施計画を作成をするとともに、地下空間の
利用計画を検討をしてまいります。
また、市街地再
開発事業につきましては、駅南口第1地区に続き、第2地区の事業化に向け積極的に進めてまいります。
区画整理事業につきましては、大谷地区の推進を図るとともに、賤機地区のほか
組合施工区画整理事業の推進に積極的に助成をしてまいります。
一方、八幡地区につきましては
整備手法の再検討を含め、関係者の御理解が得られるように努力をしてまいります。
このほか、21世紀を展望した
都市計画マスタープランの策定を引き続き行ってまいります。
次に、山間地、海岸部の利活用についてであります。
まず、中
山間地域におきましては、その自然空間、資源が果たしている国土保全、水源涵養、保健・休養等の公益的な機能と、地域の活性化がバランスよく整備をされる必要があります。このため本年度は県の
奥大井南アルプスマウンテンパーク構想と整合を図りながら、求められる将来像の検討を行い、中
山間地域振興計画を策定してまいります。
一方、
広野海岸においては
フィッシャリーナ事業を推進をするとともに、
西防波堤外側部分において駐車場や磯遊び等の親水施設の整備に着手をするほか、隣接をした県管理の
広野海岸については
土地利用基本計画を策定してまいります。
第2に、「健康で心のふれあう福祉の都市をめざして」であります。
まず、
高齢者福祉対策であります。
2020年には市民の4人に1人が高齢者という超
高齢社会の到来を控え、その対策は重要課題となっております。このため、中央、
南保健所を統合し、
健康増進事業を積極的に展開をするとともに、
南保健所を
南部保健福祉センターとして開設をいたします。ここでは保健と福祉の相互連携による
高齢者総合相談窓口を設置をし、保健婦、ヘルパーの相談、訪問など、多様化をしている
地域住民ニーズに的確に対応してまいります。本年度は
在宅療養者の
寝たきり予防のため、
リハビリ教室に通所困難な方を対象にして、新たに
リフトバスによる送迎を実施するほか、保健婦と一緒に
理学療法士、または
作業療法士が同行いたします
訪問リハビリを実施をしてまいります。
また、
高齢者保健福祉計画に基づき
特別養護老人ホーム、
ケアハウス、
デイサービスセンターや、
在宅介護支援センターの設置など、
施設整備に対し助成をするとともに、
在宅福祉の一層の充実を図るため
寝たきり老人等入浴サービスにつきましても推進をしてまいります。
このほか、
瀬名地区に平成10年4月オープンを目指し、
地域世代間交流室を備えた
仮称東部老人福祉センターを建設してまいります。
次に、
障害者福祉対策についてであります。
障害者基本法に基づき策定をする
障害者福祉計画の基礎調査として、
身体障害者、
精神薄弱者などを対象に実態調査を実施してまいります。新たに盲人に加え全
身性障害者の
社会参加を援助をする
ガイドヘルパーの派遣を行ってまいります。また、
身体障害者の働く場を提供するため、春日三丁目に
福祉ホームを併設した
授産施設を建設をするための設計に着手をいたします。
このほか、在宅の
重度障害児などに対して紙おむつを支給をしてまいります。
次に、
児童福祉対策についてであります。
少子化対策につきましては、
放課後児童対策として小学校の
余裕教室等を活用して、本年度は
児童クラブ室4カ所を設置し、女性が安心して
社会参加ができるように支援をしてまいります。また、
私立保育所で行う
地域子育て支援事業と
緊急保育事業を合わせた生き生き
子育てサポート事業に対して助成をしてまいります。さらに、
私立保育所への
振興助成につきましては、園児の途中入所による保育所の
負担軽減策として、国の措置費に算入されない差額分を助成をしてまいります。
次に、
保健医療対策についてであります。
予防接種につきましては受診者が日常の健康状態を見ながら
予防接種を受けられるよう、日本脳炎、風疹についても個別接種を進めてまいります。また、寝たきりで通院困難な方への
訪問歯科診療につきましても引き続き助成をしてまいります。
一方、
少子化対策の1つであります
乳幼児医療費助成制度につきましては、現行の所得税額に応じた一部負担方式から
定額負担方式としてまいります。また、利用方法も償還払い方式から秋以降には
現物給付方式とするほか、県の制度に上乗せして対象枠を拡大をするとともに、低所得者にも配慮をするなど助成制度の充実を図ってまいります。
このほか、
井川地区に診療所、
高齢者生活福祉センター及び
学校給食センターの複合施設を建設をするため、その造成費と設計費を計上いたしました。
市立病院におきましては、現在の
総合医療情報システムに加え、検査、放射線、注射及び予約部門の
システムが本年度稼働し、
患者サービスの一層の向上を図るとともに、
デジタルエックス線写真システムなどを導入をし、
高度医療機器の充実を図ってまいります。
次に、斎場、霊園の整備についてであります。斎場の建設につきましては、開設以来27年を経過し、老朽化した火葬棟を平成10年度から建設をするため、本年度は
実施設計を行ってまいります。また、 2,000基の墓地拡張を予定をしている沼上霊園につきましては、平成12年度からの一部
供用開始に備え粗造成工事を行ってまいります。
次に、
勤労者福祉対策についてであります。まず
中小企業勤労者の
福利厚生事業の充実を図るため、静岡市勤労者
共済会の財団化を図ることとし、これに必要な出捐をしてまいります。また、
家内労働者の
福祉向上のための施設であります
家庭授産福祉センター田町支所の建てかえ工事に着手をするほか、春日三丁目にある本所を改築するため
実施設計等を行ってまいります。
次に、
消費者対策についてであります。本市の物価は高いと言われている中で、継続的に
物価対策事業を実施するとともに、
消費税アップの
便乗値上げを監視をするため
消費生活モニターによる物価監視を強化してまいります。
第3に、「安全、快適な暮らしをきずくみどりの都市をめざして」であります。
東海地震が叫ばれて以来、本市は積極的に
地震対策に取り組んでまいりましたが、一昨年の阪神・
淡路大震災後、この未曾有の災害の貴重な教訓をもとに、さまざまな対策を講じてところであります。本年度はこれらの対策を引き続き実施をし、毛布、食糧等の備蓄用品、
仮設トイレ、
生活可能型テントなどの防災備品の充実を図るとともに、
自主防災倉庫の
資機材購入助成などを行ってまいります。
また、昭和55年から設置をしてまいりました同報無線の老朽化が進んできたために、この改修を順次行うほか、津波情報のより迅速、正確さを期するため、気象庁からの情報を直接受信し、放送できる
システムを海岸線の同報無線に設置をいたします。
さらに、
仮称東豊田消防出張所を新たに建設するための設計費を計上するとともに、
飲料水兼用貯水槽 100トン級2基のほか、防火水槽、防火井戸の整備を行い、消防力の増強に努めてまいります。平成7、8年度に実施をした
耐震診断に基づき、城東、大谷、瀬名の各
消防出張所及び長沼、北沼上、安倍口の各保育園の
補強工事に取りかかります。そのほか避難路、
避難地等に面する
民間既存建築物の
耐震診断の助成については、
県補助事業に合わせ実施をするとともに、市内 250店舗の薬局・薬店の協力を得て一般薬品の備蓄を行い、災害時に即時に対応できる体制を整えます。
次に、
治山治水対策についてであります。
治水対策として
巴川総合治水対策事業を推進をしているところでありますが、本年度も引き続き大
谷川放水路建設事業の促進を図るとともに、
麻機多目的遊水地、第3、第4工区を県とともに整備をしてまいります。また、浜川、大門川など
河川改修事業を初め
排水不良地区の解消を図るため、
池田小鹿排水路など
都市排水路の整備も引き続き行ってまいります。このほか、
海岸保全対策といたしましては
用宗沖離岸堤建設のほか、漁港に
津波対策用の防潮壁、陸閘を建設をしてまいります。さらに、
山間地域におきましては災害を未然に防止するため、引き続き
治山事業を実施をしてまいります。
次に、
交通安全対策についてであります。新規に鷹匠町上沓谷線において車の進入やスピードを抑制し、歩行者と車が共存する人に優しい安全な道路を築造するほか、
歩道設置等を積極的に推進するとともに、
交通事故防止対策として、増加する高齢者の夜間事故の撲滅のため反射材を配布するほか、
交通安全教育活動の強化を図るため
婦人交通指導員を増員するなど、
交通事故ワーストワン脱出に努力をいたします。
次に、
環境保全対策として、本年度に
環境保全関係条例を制定いたします。また、巴川、丸子川など
生活排水浄化の普及啓発を引き続き行うとともに、
大気汚染防止対策として新たに丸子地区に
自動車排気ガス測定局を設置いたします。
そのほか、容器包装のリサイクルを推進するため
ペットボトル回収事業を市内のスーパー、公民館、体育館などの拠点で実施をしてまいります。
次に、
生活用水の確保及び下水道の整備についてであります。
まず、
生活用水の市民への安定供給を図るため第6期
拡張事業を中心に、
八幡配水池の築造や送配水管の
整備拡充を進めるほか、
地震対策として
中田取水場及び新設の
足久保取水場に非常用の電源を設置いたします。
簡易水道につきましても、北沼上、玉川南部、両地区の整備を進めるとともに、新たに
日向地区に着手をいたします。
一方、
下水道事業につきましては
静清処理区が6月に一部
供用開始する予定でありますが、引き続き事業の推進を図ってまいります。また、長田処理区につきましては、平成11年度末一部
供用開始を目指し、
長田浄化センターの建設や同地区の
管渠整備を進めてまいります。
このほか、水洗化の促進を図るため市道の
排水設備設置に係る補助金につきましては補助率の引き上げを行います。
また、
農業集落排水事業につきましては、
日向地区の整備を進めるほか、大原地区、油山地区の
実施設計を行うとともに、俵沢地区の事業化に向けて手続を進めてまいります。
次に、市営住宅につきましては、平成7年度から実施してまいりました桜町団地の建てかえ第2期工事が本年度をもって完成をいたします。また、小鹿団地の建てかえ第1期工事が平成11年度完成を目指し着工をするほか、
富士見団地の建てかえにつきましては、
地域住民の
地震防災機能も果たせるよう配慮しながら、
福祉施設との併設に向けて引き続き検討してまいります。
次に、公園の整備についてであります。
市民に親しまれ、気軽に利用される公園を目指して今宮公園の用地取得や、新規の雪平公園を初め森下公園、鷹匠公園などを積極的に整備をしていくほか、昨年に引き続き梶原山
一本松公園を清水市と一体となって整備をいたします。
また、県の福祉の
まちづくり条例に基づき城北公園ほか24の公園の出入り口や園路の
段差解消などの
改修事業も行ってまいります。
動物園につきましては、開園以来27年を経過し、取り巻く環境も大きく変化をしてきたことから、新たな動物園を目指し
整備計画を策定してまいります。
また、繁忙期の
交通渋滞対策として、ゴールデンウイークの5日間
シャトルバスを試験的に運行をいたします。
次に、
生活道路及び橋梁の整備についてであります。
まず
市民生活の安全性、利便性の向上を図るため、
大浜街道線、
下川原東新田線等の
道路整備を進めるとともに、
井川地区と本川根町を結ぶ閑蔵線の交流ふれあい
トンネル橋梁整備事業、
宇津ノ谷地区の
カントリートレイル事業も前年度に引き続き実施をしてまいります。
また、市道の狭隘箇所の解消を図るため、
ボトルネック解消事業に取り組むとともに、
中心市街地におきましてはグレードの高い
まちづくりを目指して
インターロッキング舗装や
電線地中化事業を実施をいたします。
橋梁の整備につきましては、流通大橋のほか7橋を実施をしてまいります。
第4に、「豊かな人間性を育てる文化の都市をめざして」であります。
まず、
学校教育の充実についてであります。
校舎、
体育館等学校施設の整備につきましては、
東源台小学校の増築、
竜南小学校の改築、
安西小学校、
井川中学校の
体育館改築、
東豊田小学校、服織西小学校、
美和中学校の大規模改造・
耐震補強工事を行うほか、
市立高等学校の管理棟、
特別教室棟の改築などを実施をしてまいります。
さらに、学習環境の充実とあわせて地場産業の振興を図るため、木の持つ優しさと温かみのある木製机、いすを伝馬町小学校に導入をいたします。
また、心身に障害のある子供の就学相談にきめ細かな対応ができるよう、指導・相談体制の充実を図ります。
このほか、中学校において
外国人語学指導助手を増員するとともに、前年度に引き続き小学校30校にコンピューターを設置をし、3人に1台体制が完了いたします。
私学振興につきましては、保護者の負担軽減を図るため、
私立幼稚園などの運営費に対する助成を行ってまいります。
また、
幼児教育の推進を図るため、
子育て公開講座を継続実施をするとともに、
幼児教育のあり方について幼稚園、保育所が連携をして研究をしてまいります。
学校給食につきましては、本市の
学校給食開始以来本年が50周年の記念すべき年でありますので、8月に記念展を行うほか、
給食センターの
施設設備の充実を引き続き進めるとともに、給食で出る残滓を肥料化して有効利用を図るため、試験的に
藁科学校給食センターへ生
ごみ処理機を導入をいたします。
次に、
青少年健全育成の推進についてであります。青少年を取り巻くいじめ、登校拒否等諸問題に的確に対応するため、県内で初めてのフリーダイヤルによる子供ホットラインを開設をし、相談業務の充実を図ってまいります。
また、少年野外体験事業や中学生をオマハ市へ派遣をする青少年国際親善交流事業を実施をするとともに、地域における健全育成活動に対し助成をしてまいります。
次に、社会教育の充実についてであります。
長田地区に図書館、児童館、
市民サービスコーナーの複合施設を建設をしてまいりましたが、オーク長田という愛称のもと4月に開館をいたします。また、市民が自宅から電話やパソコン通信等を利用して、公民館やスポーツ施設の予約情報提供のできる
システムが公民館については4月、スポーツ施設については6月に稼働をいたします。
次に、生涯学習についてでありますが、社会情勢の変化や高齢化の進展とともに、その必要性はますます高まってまいります。このためさまざまな分野で講師、指導者として活躍をしている人材のリストを作成をするほか、学習相談、情報提供など一層の生涯学習の充実を図ってまいります。
また、国際化につきましては、
市民生活、行政活動のあらゆる分野に浸透をしてきておりますことから、本市の国際化を総合的に推進をするため、平成10年度をめどに国際化推進
基本計画を策定してまいります。
女性行政につきましては、女性行動計画に基づき、女性会館を拠点とした人材育成事業を引き続き実施をするとともに、審議会、委員会等への登用機会の拡大など、
男女共同参画社会の推進を図ってまいります。
次に、文化・芸術の振興についてであります。
市民の美術分野における発表の場の提供と、優れた作品の紹介を兼ね備えた静岡アートギャラリーが5月にオープンをし、その記念展としてジョルジュ・ルオー展を開催をいたします。さらに、5月には夕日に美しく映える東御門を背景として、静岡にゆかりのある観世流による薪能の講演を行います。また、静岡音楽館では内外のかおり高い音楽文化を提供いたしてまいります。
そのほか、さまざまな文化活動を行っている文化団体に対する助成を行うとともに、市民文化祭やホットひといきコンサートの開催などにより市民文化の振興と創造を図ってまいります。
文化財の保護につきましては、各地に埋もれている有形、無形の文化財を守り育てるため、静岡市地域文化財登録制度を新たに本年度から開始をするとともに、登呂遺跡につきましても再整備に伴う発掘調査を4カ年計画で進めてまいります。
また、第2
東名自動車道建設工事に伴い一部埋没する小瀬戸飯間地区の歴史・民俗調査を実施をいたします。
なお、継続して調査を進めております駿府城関連資料調査は、最終段階といたしましてイギリス、オランダの海外調査を実施をいたします。
次に、スポーツ・レクリエーションの推進についてであります。
市民の皆様から強い要望のあります新沼上清掃工場の余熱を利用した健康増進施設につきましては、平成12年度完成に向け、本年度は建物の基本
実施設計や土地開発公社による土地造成を実施をしてまいります。
北部体育館は6月にオープンをいたしますが、快適な状態で幅広く活用される施設とするため、本市体育館としては初めてアリーナ棟に空調設備を導入し、7月に完成する予定であります。
西ケ谷野球場につきましては、駿府球場の廃止に伴い砂入り人工芝を取り入れた球場として5月にオープンをいたします。
また、昭和47年のオープン以来管理棟、炊事棟などの老朽化が著しい梅ケ島キャンプ場の再整備事業を平成9、10年度の2カ年で実施をいたします。
このほか、平成15年に本県で開催をされる国民体育大会に向けて本市の準備委員会を発足させるなど、推進体制の整備を図ってまいります。
第5に、「英知にみち活力を生みだす産業の都市をめざして」であります。
まず、商業、サービス業の振興についてであります。
大型店の進出計画や増床計画、消費者ニーズの多様化など、商業を取り巻く環境は大きく変化をしております。このような状況の変化に対応するため商業活性化策を検討し、新たな商業振興ビジョンを策定をするほか、魅力ある
まちづくりと商店街の活性化を図るため、丸子商店会の街路灯の設置、長谷通り商店会の
まちづくりプラン策定に対し助成をしてまいります。
このほか、中小企業に対する金融対策といたしましては、景気対策として創設をいたしました地場産業振興資金融資制度を、本年度も新規融資枠40億円をもって継続をいたします。
次に、工業の振興についてであります。全国有数の産地であります家具、ひな具、ひな人形など、地場産業の振興には積極的に取り組んでまいります。また、業界等が共同して行う新商品の開発助成につきましては、不況対策として補助率2分の1を3分の2にする措置を引き続き3年間延長をするほか、ツインメッセ静岡を利用する見本市開催には、本市地場産業のPRの拠点として大いに活用していただくため、前年度と同様の助成をしてまいります。
このほか、県の世界に輝くしずおかづくり事業として採択をされた工芸体験施設、駿府・匠宿につきましては、体験工房、展示館を中心とした本館を2カ年継続事業で建設をしてまいります。
次に、観光事業についてであります。静岡まつりにつきましては、昨年、登城行列や夜桜乱舞など、だれでも自由に参加できるよう、装いも新たに市民総参加の祭りへと変身をし、大変な好評をいただきましたが、市民の皆様のより一層の御参加をいただき、真に市民の祭りとなるよう期待をしております。
また、大道芸ワールドカップも6回目を迎え、全国的にも注目をされ、期待されるイベントとして定着をしつつありますので、本年も前年度と同様の規模で開催をし、大道芸の静岡を世界へも情報発信できるイベントとして育ててまいりたいと考えております。
このほか、新梅ケ島温泉浴場につきましては 200名収容の休憩室と露天風呂を備えた規模で建設に着手をし、平成11年のオープンを目指します。